管弦楽法、再び挫折

うちにこんなゴツい本がありまして。

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伊福部昭 管弦楽法

完本 管絃楽法

前にオーケストラ風の曲を書こうとしてもどうもうまくいかないことがあって。適当に直感で楽器を並べるだけじゃダメらしいんですよね。ちゃんと「この楽器はこの楽器と、こういう関係になるように使いましょう」というのが学問としてあるそうです。それが管弦楽法

それで、難しそうだけどこれ買っておけば不足はないだろう、間違いないだろうと思って愚かな自分はこの本に突撃したんですよね。で、まったく内容がわからない。

今回盟友の山村もみ夫。監督から作曲の仕事をいただき、それが古い無声映画のBGMで流れてるビッグバンドみたいな音楽だったので、これはいい機会だと再度この本に向き合うことにしました。

、、、それでこの仕事を通じてこの「管弦楽法」の本を読み解いて、そのことをブログに書きたかったんですけど…ダメでした。読み解けませんでした。


なんでこの本が難しいかというと、内容が詳細で多岐にわたってるもので自分の目的に全然たどり着けない。

各楽器論でそれぞれの楽器の歴史、機構、奏法、記譜法、音域ごとの音色の変化から始まって、

クラリネットのページ
クラリネットのページ

続いて「管弦楽の共同効果」というそれっぽい章に入るんですが、これもまた内容が豊富で器楽鑑(楽器による制限を克服するものと受け取るか、表媒体の選択として受け取るか、みたいな話)の歴史から始まり聴覚現象、音高の錯覚、聴覚の選択作用、などなど。。。

聴覚についての研究手法とその結果とか
聴覚についての研究手法とその結果とか

いやーこれはエライ本ですよ。オーケストラで楽器をちゃんと響かせるにはこれだけのバックグラウンドがあるのかと。自分は今回Logicのプリセット音源をキーボードで打ち込むというイージーなことをしていたわけですが、「つまりここではどの楽器を使えばいいの?」という疑問に対してこの本は「その上下の旋律はどういう奏法で、あなたはこのパートでどういう音響効果を用い、何を伝えたいのか。楽器のどういう表情を見せたいのか」みたいな問いを跳ね返してくる。

ただ、これは実用本ではない気がします。読み物としてはおそらく相当面白いのでこれから長い時間かけてゆっくり向き合って行く価値がありそうです。


今回の仕事はブラスに焦点を当てたものだったのでトランペットとトロンボーンをユニゾンさせて派手にして、ホルンで内声(たまに強くオクターブにして強調)、チューバはウォーキングベースみたいにして乗り切りました。ブラスに関しては自分のかで一つ型ができたからよかったかな。 あとはスタッカートの使いどころとか、通っているピアノ教室のおかげでフレーズの意味からだいぶ見えることが多くて成長が感じられてよかった。

管弦楽法については今回ここを参考にしました。まさにこういう情報が欲しかったのです笑

note.mu

ただ、文章とだけ向き合ってもそもそも自分の「こういう音が欲しい」というイメージが先行しないと始まらないので、なんか身もふたもない話だけど実際に演奏してるのを各楽器に注意しながら見る、を地道に繰り返すのが一番いいんだろうな。あとは楽譜の写経か。今はオーケストラに対する解像度が低すぎる。