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ベートーヴェンの月光を引き続き勉強していて、なかなか頭に入ってこないというか、クラシックのアナリーゼ自体の読み方があまり身についてないのだろうと思う。

手元にある資料から該当曲の箇所だけ摘まんでくる。

まずは「ベートーヴェン ソナタ エリーゼ アナリーゼ」で、アナリーゼ入門に重心がある本なのでとてもわかりやすいが、曲別になると量が少ない。月光に関しては、前回の日記でも触れたと思うが循環する動機を譜例で示すのみに留まる。まあそれでも僕なんかにはとても助かるんですが。

ベートーヴェン ソナタ・エリーゼ・アナリーゼ!―名曲と仲良くなれる楽曲分析入門

ベートーヴェン ソナタ・エリーゼ・アナリーゼ!―名曲と仲良くなれる楽曲分析入門

次に見るのは「ベートーヴェンの音符たち」で、これはなかなか難しい。

自分の場合は譜例と文章で説明されてもまだわからず、音を出しながら流れをトレースしていかないとやはりよく理解できなさそう。「ここで転調してこれがドミナントになって~」というのは、実際に弾いてみてドミナントとトニックの間にある持つ引力を確認しないとどうにもしっくりこない感じだ。

もしかしたら基礎知識が弱いからこれだけ苦労するのかもしれない。

まず嬰×短調や変×短調と書かれても、どっちが#でどっちが♭かパッと出ないのがもうダメである。フラット感とかシャープ感という感覚がよくわからない。月光はナポリの6というのが良く出てくるようだが、ナポリの和音は自分は長調でしか知らなかったので、これもやはり短調ナポリを楽譜と耳で確認することから始めないとだめだろう。

あと自分の作曲に生かしたいからこうしてアナリーゼしてるわけで、転調したなら音を出してどういう効果があるかというのを耳で確かめないと…

まず嬰、変というのを確認したうえで、転調箇所を音を出しながらさらう、ということをやるか。

もう一冊持っていて、これがかなり曲者である。

この本はどうやら講演の書き起こしのようなんだが詳細は書かれていないっぽい?見つけられなかった。各曲の冒頭の概要はエッセイのような語り口で、そのあとに講演のような内容が続く。

僕はいまだにクラシック特有の「作曲者の没後にその生涯の全曲を見渡して、そこから数字や規則性を見つけては、曲の構成や調と結びつける」といったような解析の方法が肌に合わない。前後の曲との関連とかもできれば排除して、楽譜上の音符の並びだけで解説してほしいと思うのだ。もちろんそれだけだと限界があるのだろう。「別の曲から持ってきた、としないと説明のできない動機」とか。そういう場合はその旨を明記してほしい。「この楽譜だけではこの箇所がこのようになっている正当性を説明できない。なので、おそらくここは~から持ってきたと思われる」みたいな。もしかしてアナリーゼ界では自明なのかもしれないが…

この本はエッセイ部分にいきなり「先日~という推測に思い当たった」とか「私が~という風に感じた事実は確かだ」みたいなのが出てきて「いやいや知らんがな!」となることが多い。ある日思いついたことを書くんじゃなくて、定説とかくれよ。これもまあ、そういう本だと言われればそれまでなんだけど…楽譜から説明しているところはかなり詳細なように思う。ただ上記のような数字遊びや思い付きが散見されるのでノイズが多くてしんどい(なんという暴言)。あとこれもやはり、転調とか、メロディを文章で書かれている箇所がすぐに頭で音にできないのが問題な気がする。

うーん、当面は自分の肌に合うところを自分で抜粋しながら、音を出しながら、追っていく。そんで「アナリーゼ文体」とでも言うようなものに慣れていく、ということになるだろうか。がんばろ。