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人工知能にとって一番難しいもの(雑な論考)

それは「人を爆笑させること」ではないか。

これまでで「あれ俺の中で一番面白かったな」と自分で思うのは、テレビで彼女が「星になった少年」を見てたときの話なんですが、おれが覗いてみるとちょうど序盤で柳楽優弥が出てるシーンだったので「お、これが星になる少年?」と声をかけて爆笑をさらったところです。

笑い話を解説するほど恥ずかしいことはないですが、この話で笑いを取れた要因としては次のものが挙げられます。

  1. 星になった少年」の主演とはいえ、序盤の登場シーンから「この子が星になる少年?」と言ってしまう身も蓋もなさ
  2. 「星になる」イコール「亡くなる」という重いテーマに関わらず「あ、この子が今年の新人?」みたいな軽さの言い方
  3. 相手との関係性

1.の部分は笑いのコンテンツ部分、音楽でいうと曲の部分になるわけですが、ここは人工知能にとって一見得意分野に見えるかもしれません。「ふとんはふっとんだ」みたいなダジャレとか、得意そうじゃないですか?ただダジャレは手堅くても爆笑を取るのは難しいでしょう。何か共有する前提があって、それを覆すような発言だと結構笑いを取れる気がします。そしてその落差が大きいほどいい。で、この「共有する前提」はそこにいる人間の属性、人数、関係性で変わってくるような儚いものなので、そこを適切に汲み取るのは大量のデータを必要とする人工知能には難しいのではないでしょうか。

次に2の「言い方」。一言で「言い方」と言ってもタイミング、ニュアンスなどいろいろありますが、これについてはどうでしょう。まずコンピュータがどうやって「言い方」を工夫するかと考えたのですが、単純にsiriのような機械音声か、もしくは録音されたオーディオデータ(動画でも良い)を再生するかの二択になるかと思います。前者で考えるとコンピュータは相当不利でしょう。後者で考えると1で挙げた「共有する前提」と密に関わるので、やはりこれも難しいでしょう。ただ、後者で考えたとき元の音声や動画を、その実際の意味と異なる意味で使ってそれを成立させた場合(つまりヒップホップのサンプリングのような使い方をした場合)、それはお笑いとは別次元の面白さがある気がしますが、まあそれはここでは考えなくて良いでしょう。

最後に3の「相手との関係性」はどうでしょう。まず人工知能はスタート地点から不利です。現状、人工知能が人間を笑わせようというのは「物珍しい」ものであって、何を言っても「すごい」としかならないでしょう。人工知能が独立して喋るようになり、それが自然であるように扱われるまで長い時間が経ってから、はじめてスタートに立てるのです。それから、さあ爆笑を取ろうとして何か狙った発言をしようものなら、彼は機械であるから人間よりも厳しく「これはあの(人間の)ネタの影響を受けてるね」とか言われるわけです。ここが一番大変で、結局人間がコンピュータをコンピュータとして認識しなくなってから、つまりコンピュータとしての役割を終えてからはじめて1や2を使って笑いを取ることができるわけです。

とか色々考えたんだけど、

天然には勝てないという結論。