4/9 東京春祭「ブラームスの室内楽」が凄く良かった話

東京春祭、私が見に行く最後の公演は「ブラームス室内楽」でした。

東京・春・音楽祭ー東京のオペラの森ー|プログラム|


すごく良かった!

最初の演目「バイオリン・ソナタ第1番ト長調」、これは今回の演奏曲の中で一番聞き込んでるものでした。演奏はCDで聞いてたものよりも大分早い。僕の持つイメージとは違った勢いのある演奏だったのですが、ピアノ伴奏がしっかりと寄り添いついていってて地に足着いた印象。良かったです。

続いて「アルトのための2つの歌」。これははじめて聴く曲でした。アルトの男性の声はとても澄んで美しく、ピアノとヴィオラの伴奏も凄く安定していて良いです。「聖なる子守歌」の素朴な旋律をアルト、ヴィオラともにしっかり聞かせてくれました。

ここで休憩を挟み、最後の曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノが登場して「ピアノ四重奏曲 第1番」。これも良い良い。弦楽器のアンサンブルとピアノが演奏のテクスチャの前後を行ったり来たりする。まあ単純に伴奏と主旋律が入れ替わってるわけなんですが、アンビエントエレクトロニカを好む人がこのピアノ四重奏曲のような曲を、とくにホールの生演奏とかで聴くとひとつの楽器の音が前に出てきたり(主旋律)奥に引っ込んだり(伴奏)する様子は結構興味深く聞けるんじゃないかと思います。

というのもクラシックの演奏者は達者なのでメロディと伴奏の移り変わりも自然で滑らかになり、例えばロックでギターソロのときにブーストのスイッチを踏む、エレクトロニカでトラックのボリュームフェーダーを調整する、そういうやりかたとはまた違う「テクスチャの変化」がこういう楽曲では感じられるんじゃないかということです。

クラシックの文脈では伴奏と主旋律として扱われますが(というか作曲者はそういうつもりで作曲してると思われる)、そういう捉え方もアリじゃないでしょうか、ということでひとつよろしくお願いいたします。