読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ベートーヴェン、ピアノソナタの生意気な感想

3/15(土)は 東京春祭から「ゲルハルト・オピッツ ピアノ・リサイタル 〜ベートーヴェン、後期3大ピアノ・ソナタ」を見てきました。

感想としては「結構良かった」って感じですかね。

僕は基本的に ロック・ポップスをのリスナーでしたが、そんな奴が「結構良かった」だなんて傲慢に取られるかもしれません。でもここはあえて、そういう立場だからこそ思い入れがあまりないまま、聞いたままの感想を書く、というスタンスで行こうと思います。テーマは「生意気」ということで、ひとつよろしくお願い致します。ツッコミ等は大歓迎です。むしろご教授願いたく思います。

f:id:mojo_nobu:20140315145212j:plain

場所は上野の東京文化会館、小ホール。上野駅の公園改札・公園口を出て目の前です。会場の小ホールはピアノ1台、もしくは室内楽ができるくらいのステージがあり、そこから放射状に座席が並ぶ形。こじんまりとした綺麗なホールでしたが、今調べると649席あるんだとか。

時間通りにゲルハルト氏がステージに登場。客席に一礼をしてさっそく「30番」から始まります。

自分は交響曲は友人の市民楽団を何度か、N響を2回くらい見たことはありましたがピアノソナタは初めて。ピアノ協奏曲も見たことありませんでした。初めてのピアノソナタ。第一印象は「結構反響する」。

当たり前ですがレコーディングの音源とは違っていて、そのギャップが慣れないクラシックではまだ埋められないのです。なのでCD音源の明確なダイナミクスを感じられず、そこに少し戸惑いました。

とはいえ「30番」は僕は大好きで、ゲルハルト氏の演奏は奇抜なところのない堅実な演奏で曲を十分に味わうことができました。第2楽章の激しさは前述の予想外の反響で若干薄らいでしまいましたが、続く第3楽章は変奏の展開も美しく、この曲は「天上の音楽」とも呼ばれるそうですが変奏が進むごとに天に昇って行くような情景が浮かびました。マジで。

それから「31番」。これも堅実かつ丁寧な演奏。第1楽章はシンプルな演奏で右手のメロディを聞かせる曲ですがこれが良かった。第2楽章は、自分が慣れてきたのか演奏が乗っていたのかわかりませんがダイナミクスが十分感じられ楽しめました。第3楽章は対位法(フーガ?)の箇所が美しく、これも満足。

ここで20分休憩。


そして「32番」です。第1楽章、これはちょっと…厳しかったかな…目立つミスもあったし。出だしはいい感じだったんですが。主題?の最後の駆け上がるところも若干雑な印象(生意気だ…)。そして第2楽章。これは素晴らしかった!シンプルな和音とメロディですが丁寧で情感があって、序盤は1音1音に夜空の星を思い浮かべたよね(生意気)。跳ねるところへも自然に移り変わり、最後のトリルが被さったメロディも至上の美しさ。第1楽章は先に待つ第2楽章が気になって集中しきれなかったのかと思わせる演奏でしたが(生意気すぎる)、最終的には本当に美しい演奏となり満足でした(生意気すぎて死んだ方が良い)。


f:id:mojo_nobu:20140315171058j:plain その後はアメ横の露天のようなところで海鮮丼を食べる。この清濁併せ飲める感じが上野の素晴らしいところだね。今回クラシックのリサイタルの感想を初めてちゃんと書いたように思うんですが、なんというか詩人になってしまうね。夜空の星とか言ってしまってね。のだめとかでポエマーな雑誌編集者がいましたがあれは大げさじゃないのかもしれません。そしてクラシック音楽というのは実際それだけの情感を持ってるのかもしれません。終わり。