DTMのやり方 (1)

DTMの初心者の方のために自分なりにまとめて書きます。

ここでは話を系統立てるためにシチュエーションを想定して書きます。でもそれなりに汎用的な話にしたいとも考えています。今回は「DTMについての情報の整理」をします。「DTMでは実際に何をしたらいいのか」というのは次回以降やります。

想定シチュエーション

ギタリスト(ベーシスト)が、自宅でバンドメンバーに曲を伝える用のデモを作る。できるだけ出費は少なく作る。

用語解説

  • DTMとは
    • パソコンで曲を作る行為を指す
  • DAWとは
    • DTMの作業で中心となるソフトのこと。CubaseとかLogicとかがDAW
  • プラグインとは
    • リバーブなどのエフェクトやソフト音源(後述)といった、DAW上の作業で用いる拡張ソフト。最初からDAWに付属しているものと、購入したり無料ダウンロードで入手するものがある。
  • ソフト音源とは
    • ドラムやピアノなどパソコンで打ち込みに使う音源のこと。プラグインの一種として扱われる。

必要なもの

  • DAWソフト
    • 8トラックもあればいいでしょう
  • オーディオインターフェース
    • 録音の音や再生の音は値段に比例します。同時録音のチャンネル数も必要なら気にしましょう。バンド録音なら2チャンネル、ギター録音なら1チャンネルあれば十分です。
  • ギター、ベース
  • シールド(ケーブル)
  • USB接続のmidiキーボード、これはお好みで
  • エフェクター、アンプ類、これもお好みで
    • 無料のプラグインでもこれらは存在しますが、多分有料のものや本物のアンプなどに比べてかなり質が落ちると思います

作業の流れ

  1. 入手
  2. 接続
  3. 演奏
    • 遅延対策
  4. 打ち込み
  5. ミックス

という感じで進めていきます

1. 入手

必要なものを入手しましょう

DAWソフト

無料のもので有名なのは以下。特徴を併記します。

  • Reaper v0.99 日本語化したい場合はこちら

    • 若干不安定
    • 外部からプラグインをインストールし使用できる
  • Studio One Free

    • 安定してる
    • 音が良い(らしい)
    • 付属しているプラグインのみ使用できる(同社のものは購入、使用可能っぽい)
    • 無料のまま使用できるエフェクトプラグインが少ない
      • 最低限のエフェクト、ソフト音源は揃ってるのでその中でまかなう
      • 付属プラグインのなかにアンプシミュレータが無いため、使用できない
      • アンプシミュレーターが無くても、ディストーションはあるようなのでそれなりの音にはなると思います。

オーディオインターフェースに無料でついてくるものもあります。それでもいいです。やはり8トラック使用できるならそれでいいと思います。古いものだと8トラック無いかもしれないのでそこは要確認。オーディオインタフェース付属は以下のCubase LEが有名です。

各自の環境で選択しましょう。ギター周りの環境は整ってる(アンプ、エフェクター類は持っている)ならStudio One Freeがいいと思います。そうでない場合はギターの音作りがパソコン上でできるReaperかCubase LEシリーズが良いと思います。ただしCubase LEはインターフェースとセットなので実質無料ではないので注意。Cubase LE既に持ってた!というならそれでいいと思います。

プラグイン

プラグインはWindowsなら無料のものが多く出回っています。プラグインには規格があって、上で挙げたreaper, cubase leはいずれもVSTというプラグイン規格を使用できます(Studio Oneも上位クラスなら使える)。 同じVSTでもWindows専用のものはmacでは使えません。あしからず。

macの場合VSTは数が少なく虫の息ですが、その代わりauという規格があります。こちらは無料のものは少ないです。Cubase LEはau対応してないかもしれません、未確認。ReaperとStudio Oneの上位クラスはauも使えるようです。

というわけで、以下のものを検索して探すときは、例えば無料のVSTのドラム音源なら

ドラム vst 無料

で検索しましょう。イコライザ(EQ)なら

EQ vst 無料

です。ちなみにソフト音源は正確にはVSTiというのが正式名称だそうです。

今回と必要となるプラグインは以下です。適宜検索して調べるのが良いでしょう。

  • ドラムのソフト音源
  • イコライザ(EQ)
  • リバーブ
  • アンプシミュレータ、ギターエフェクター(実際のアンプ、エフェクターを持ってないならあったほうがいい)
  • ディレイ(お好み)
  • コンプレッサー(お好み)

でしょうか。アンプシミュレータとコンプレッサーはstudio one freeには付いてません。

プラグインの使用方法について

これはソフトによって異なるので、

ソフト名 プラグイン 導入

などで検索して調べましょう。大体は指定のフォルダに入れてソフトを起動するだけでいいと思います。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェースはパソコンとマイク(ギター)、パソコンとスピーカーをつなぐ役割を持ちます。シールドやマイクケーブルに合わせた形状のインプットを持つほか、音データの処理を受け持ってくれます。パソコンが持つ処理能力では音質などに限界があるため、その処理をオーディオインターフェースに任せます。そのため、これを使わないと音の著しい遅延が起こる場合があります。

オーディオインターフェースは安いのは1万円くらいからあります。僕は最初steinbergのCI1を使ってました。

Steinberg  USB AUDIO INTERFACE  CI1

Steinberg USB AUDIO INTERFACE CI1

デモとしてギターを録るのならこれで十分だと思います。最近気になったのはTASCAMのUS-366で、これはDAWのCubase LE 6が付いてくるみたいです。

TASCAM オーディオインターフェイス DSPミキサー搭載 96/192kHz対応 USB2.0 US-366

TASCAM オーディオインターフェイス DSPミキサー搭載 96/192kHz対応 USB2.0 US-366

オーディオインターフェースは値段と音質がわりと比例関係にあります。6~7万円くらいだと結構いいやつが買えると思います。僕は今はapogeeのduet2を使ってます。これはmac専用でwindowsでは使えません。よくduet2と比較されるのはrmeのbabyfaceですね。こちらはwindows, macどちらでもいけますが、実はwindows基準で作っていてmacでは音質が悪いとかいう噂を聞いたことがあります。

ギター、ベース関係

ここまでの準備が出来ていれば、楽器とシールドがあれば大丈夫です。エフェクターやアンプがあればそれも使えます。実際の使い方は次回紹介します。

USB接続のmidiキーボード

打ち込みに使うやつです。midiコントローラーとして、ピアノタイプのほかにパッドタイプなど色々あります。 これは最近はqwertyキーボード(つまりパソコンのキーボード)をmidiキーボードとして使う機能が標準装備されてるようなので、それを使うのが良いでしょう。Studio One FreeとCubase LEにはその機能があるようです。

Reaperについては未確認です。

どうやらこの、「パソコンのキーボードを楽器のキーボード代わりに使う」ことを「バーチャルキーボード」と呼ぶみたいですね。なので使用するソフトに合わせて

"ソフト名" バーチャルキーボード

などで検索するのが良いと思います。

打ち込みについては他にも、「マウスで一つずつ演奏タイミングを指定して打ち込む」という方法があります。ドラムならできなくもないですが、効率はあまりよくないと思います。


とりあえずここまでが接続前までの知識です。これらを踏まえて、次回は実際のDAW上での録音、打ちこみ、ミックスの作法を説明したいと思います。